FC2ブログ
2013.06.25

早川書房 SFマガジン2013年8月号 チョコレートとあぶらあげ

早川書房 ハヤカワSFマガジン2013年8月号
勝山海百合氏著、「チョコレートとあぶらあげ(Helsingin Repot)」
の扉絵を担当しました。


物語りの舞台は北欧フィンランド、ヘルシンキ。
雪と氷とオーロラの国。

主人公の青年はかの地で、日本人としての感性をいかした内装デザイナーとして働いている。
日本には家族がいるけど、なかなか帰国は叶わない。

じつはこの物語りの中で日本は、ある大災害により、
国として存続が危ぶまれるほどのダメージを受けているのです。

彼は、“天災による壊滅的な被害を受けた国”の生き残りの国民として、
他国で受け入れられ、異国人として生きることを余儀なくされている。

さむざむしい絶望の中、淡々と日々の仕事をこなし、
あわい薄墨の様なあきらめの中で生きているのだけど、
ある日、彼は、思いもかけない形で、
“故郷の神さま”に再会する……。。

この神さまがとても可愛くて懐かしくてせつなくて。
あまい痛みとともに心に刺さる。

読んでいると、
長い間忘れていた、あたたかい記憶を取り戻したかのような、
がらんどうだった胸の裡に、ふたたび灯がともったような、
そんな気持ちにさせてくれる物語りです。

ぜひ、ご覧くださいませ!!
スポンサーサイト

この記事へのトラックバックURL
http://melodramatic222.blog137.fc2.com/tb.php/220-527a3c78
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する